第2回 まずは水と体内の関係を知りましょう ~その2~
今回は「水分摂取について」です。日頃何気なく飲んでいるお水ですが、飲むタイミングも大切です。
■こんな水の摂り方 ○or×?■
●朝、起き掛けの1杯の水 →→→◎
睡眠中にはコップ1杯程度の汗をかいているので、朝は体内の水分が不足しています。 起きてすぐの1杯の水は消化器を刺激し、水分不足になった血液を潤わせ、体内の細胞を正常な状態にします。
また、就寝中に水分が不足することによりドロドロになった血液をサラサラにするので、脳梗塞や心筋梗塞の予防にもなります。
●スポーツ中の水分補給→→→◎
運動による発汗によって失われた水分を補い、上昇した体温を下げるためにもスポーツ時の水分補給は必要です。 体内水分にはミネラルが豊富に含まれています。
○カルシウム・ナトリウムが不足すると…
・筋肉が痙攣、こむら返り ・急激に心拍数が上がる
○カルシウム・マグネシウムが不足すると…
・精神の不安定を招く→競技に集中できない。イライラする。
よく「イライラするのはカルシウムが足りないから」と言いますね。
長時間の運動を続けるテニスプレーヤーの足が突然痙攣を起こしたり、 審判の判定にいきなり怒り出すのもミネラル不足が原因だと考えられています。
ミネラルが不足したらミネラルを補給! ただし、ミネラルバランスのよい水を飲むこと。
ミネラルがバランスよく含まれている代表的な飲み物は スポーツドリンク ですが、 スポーツドリンクは味を整えるための等分が水分吸収のさ妨げとなることから ミネラルウォーターを選ぶスポーツ選手が増えてきました。
●入浴後の水分補給 →→500ccの体内水分が失われます。 入浴後は積極的にお水を摂取した方がいいでしょう。 半身浴でゆっくりたくさん汗をかく場合は、入浴中も水分を摂ることをおすすめします。
●二日酔いの時の水分補給 →→→◎
多めの水分補給で尿を増やし、体内にある アセトアルデヒドを排出して、体調を戻しましょう。
●水のガブ飲み →→→×
のどが渇いたからといって水のガブ飲みは禁物。
飲んだ水が吸収されるまでには時間がかかるのでコップ1~2杯程度にして、しばらくたってもまだのどが渇いているようならまた飲むようにしましょう。
■上手な水分補給のタイミング
①寝起き・寝る前・入浴前後
②スポーツ中/ 短時間(90分未満):冷水・冷茶など 長時間でハード :食塩0.1~0.2%,糖質5%までの飲料(スポーツドリンク等) のどが渇いたと感じる前に20~30分おきに100ml~200ml
③スポーツ後/30分以内にに糖質と共に水分補給(果汁100%ジュース,果物等)
④お酒を飲んだ後/ お酒は利尿作用が強く、飲んだ以上の水分を排出してしまう。 トイレに行った後の血液は濃くなっているのでコップ1杯の水を飲みましょう。
●次回は水道水について詳しくお話しします●